トンボ

ギンヤンマの産卵
ギンヤンマの産卵

トンボの生態

トンボの環境利用(2023.3版)

トンボは、
水中(幼虫期)→ 樹林(未熟成虫期)→ 水辺(成虫期)というように、ライフステージによって利用する環境を変えます。
また種によっても、主に利用する環境が異なります。
 (写真:アオモンイトトンボの交尾、7月)
* 左下の青字をクリックして、トンボの環境利用(どんなときに、どんな場所を、どのように利用するのか?)をご覧ください。

トンボカレンダー

トンボの最盛期は、6月~9月中旬です。4月にはまだ少なく、5月になると種類が増えはじめ、6月には個体数もグンと増えます。そして7~8月には、種類がさらに増えます。
9月に入ると多くのトンボが数を減らす一方で、赤トンボの仲間が登場します。(写真:リスアカネ♂、10月)
こうしたダイナミックな変化を、図表にしました。      
* 左下の青字をクリックして、 カレンダーをご覧ください。

白鳥庭園・徳川園のトンボ

トンボ図鑑

これまでの調査で、白鳥庭園23種、徳川園20種、合計27種のトンボを確認しました。
これらの写真を、まとめてみました。
トンボの種類による止まり方の違い(翅を開いて/閉じて/水平に/ぶら下がるように)、アカトンボの見分け方も掲載しました。
 (写真:オオアオイトトンボ、10月)
* 左下の青字をクリックして図鑑をご覧ください。

トンボマップ(白鳥庭園)

白鳥庭園には、
明るく開放的な水面(上ノ池、中ノ池)、樹林に囲まれた水面(下ノ池)、湿地的な浅い水面(清羽亭西側)、岩に囲まれた渓流など多様な水辺があります。(→ 水辺植生マップ
どこでどんなトンボに出会えるか、まとめてみました。
 (写真:コシアキトンボの羽化、6月)
* 左下の青字をクリックして、 マップをご覧ください。

トンボマップ(徳川園)

徳川園には、
龍仙湖(明るく開放的な水面)、西湖堤周辺(東側には樹木の茂った段丘崖がそびえ、西側は開放的で明るい水面)、渓流の中溜り(樹林に囲まれた水面)、細い水路(花菖蒲園の周囲)など多様な水辺があります。(→ 水辺植生マップ
どこでどんなトンボに出会えるか、まとめてみました。
 (写真:タイワンウチワヤンマ、7月)
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名古屋の池とトンボ(2023.3改定版)

白鳥庭園・徳川園のほか、市街地公園6か所でもトンボ調査を行いました。
また参考として、東部丘陵大規模緑地のデータ(文献記録)も掲げました。
あわせて市内10か所の池について、トンボの種数比較ができます。
白鳥庭園・徳川園の池が、市街地におけるオアシスのような存在だということが、分かると思います。
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日本庭園はトンボのオアシス

前項(名古屋のトンボ)で見たように、日本庭園は都市における安定したトンボ発生地です。
その理由は、主に次の3点です。
  <理由1> がきれいな状態で安定している。
  <理由2> 水域の植生が多様で、安定している。
  <理由3> 水域を取り囲むように、樹林が分布する。
これらを、下記で具体的に見てみましょう。
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提 案

白鳥庭園での改善(2022.3版)

庭園では、池底にたまった落ち葉や増えすぎた水草などを定期的に清掃しています。
その際、藻類の中に潜むトンボの幼虫も一緒に処分されてしまうおそれがあります。
そこで私たちは、「池底の清掃で出た藻類をすぐに処分せず、水際に1~2日間放置して、ヤゴが池に戻れるようにすることを提案しました。
白鳥庭園では、2017年以降、この方式が実践されています。
トンボの生息環境改善の取り組みは、このほかにも、コイ除け柵の設置(中ノ池)プランター方式のヨシ帯設置(下ノ池)など、毎年取り組まれています。
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徳川園への提案(2022.3版)

徳川園は、白鳥庭園とともに市街地における安定したトンボ発生地の重要な一角を占めています。
徳川園には、龍仙湖(明るく開放的な水面)、西湖堤周辺(西側は明るく開放的な水面、東側には樹木の茂った段丘崖がそびえる)、渓流の中溜り(樹林に囲まれた水面)、花菖蒲園の周囲(細い水路)など多様な水面があります。
なかでも渓流の中溜り(中流部の池)は、大きな可能性を秘めています。
  ○ 水面に連続して樹林がある → トンボが摂食したり未熟期を過ごす環境に恵まれている。
  × 水面や水際に水生植物帯が存在しない → 交尾や産卵環境が不足。
  → イトトンボ類が見られないなど、観察できるトンボの種類や数が限られる。
そこで、水生植物帯を設けてトンボ相を多様化させることを、提案します。
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